2011年9月7日に14歳10ヶ月で亡くなりました。
その頃の頑張ってるまるちゃんです。
マルのお話をしたいと思います。 こう見えても、女の子です。 この子のお話をするには、 この子の前の前のくまという犬のお話からしたいと思います。 26年前、親戚の家にいた秋田犬の赤ちゃんを一匹貰って来ました。 女の子だけど熊に似てたので、くまと名前を付けました。 何年かして、私に赤ちゃんが出来(犬は避妊しました) 喜んだのもつかの間、切迫流産のおそれがあり、 くまの世話が出来なくなりました。 泣く泣く貰ってきた親戚のおじさんが 「家から行った犬だからいつでも引き取ってあげる。」 と言ってくれたのでおじさんに頼みました。 でも、私の赤ちゃんはだめでした・・・ 赤ちゃんが出来るまではと、 くまにはもう少しおじさんの家でお願いしました。 やがて赤ちゃんが授かり、今度も少し心配でしたが 無事に産まれ、しばらくして落ち着いた頃、 おじさんにくまの事を聞いた所、くまはもう亡くなったという事でした。 今も心に残っている事は、おじさんの 「最初からくまはなつかず、逝く時までなつかなかった。」 と言った言葉でした。 おじさんはそんなくまでも、最期まで面倒を見てくれました。 くまには本当にかわいそうな思いをさせてしまいました。 それから何年かして、知り合いの家に行って、びっくり 色は少し違うけど、くまとそっくりな子犬がちょろちょろしているではないですか。 くまの事が心の傷になっている私には、この子を大事に育てる事が くまに対しての償いのような気がして、すぐ貰って来ました。 (この子は捨て犬の子で1匹残ってて困っていた犬でした。) 名前を、毛並みが茶色かったのでチャコと付けました。 この子も女の子でした。 チャコが我が家の家族になって、8年が過ぎた夏の日の事でした。 1996年8月28日暑い日に癌で亡くなりました。女の子でしたが、 一度も赤ちゃんを産んだ事はありません。8月2日の日から何も食べなくなり いつも怒っているような顔になりました。(痛かったんだと思います。) 病院に連れて行ったら、もう手術をしてもだめだと言うことで、点滴をすれば この子が少しでも楽になるからと、点滴だけをしてもらいました。 亡くなる2,3日前にはもう家の回りも歩くことは、出来ませんでした。 毛が長くて見た目にはわからなかったのですが、平らだった背中が ごつごつのとがった背中になっていました。 28日の夜、9時過ぎに大声で泣き始めました。すぐに庭のチャコの所に 父、母、私と子供二人で行きました。 痛さでやぐるってました。身体を擦ってあげる事しか出来ませんでした。 その内、いつもは遅いのに、その日に限って主人が早く帰って来ました。 家族全員の見守る中、最後に大声を出し、私の腕の中で逝きました。 すぐに目を閉じてやったら、すごく穏やかな顔になりました。 母が線香を立て、父がお経をあげてくれました。 家族全員で、チャコを送ってやりました。 その次の日、長男を連れて火葬場に行きました。その時の悲しみは 私が今まで生きて来て、一番の悲しみでした。 でも、次の年ここ居た母親が、やはり癌で亡くなりました。 悲しくても、現実を受け止めなくてはいけないのだなと思いました。 やっとマルのお話になりますが、 チャコの死の悲しみはとても大きくて、もう犬は飼えないなと思いました。 3ヶ月程立ち、近所の動物好きのおばさんがチャコの死んだ事を知り かわいそうな犬がいるんだけど飼ってもらえないかと言って来ました。 最初は断ったのでしたが、そんな犬が沢山おり、1匹でも助けてほしいと言われ 明日、安楽死の処分にされるはずだった犬、マルを飼う事にしました。 マルと言う名前は亡くなる前の母親が付けてくれました。 やはりこの子も女の子です。 でも、性格、容姿はくまとチャコとは全然違いよく喋ります。(?) そんなマルもこの家に来て、もう10年が経ちました。 今は我が家の『癒し』になっています。 とても大事な我が家の一員です。
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